ブログ-2019年
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久里屋設計界隈散策-その110 東山スカイタワー
2019-01-31
東山スカイタワーは東山動植物園の中にある高さ134m(標高214m)の展望台で当社から南南西へ約3.6kmの千種区田代町瓶杁地内にあります。施設内容は1F-エントランス、2F-スカイホール、4F-展望室・制振装置、5F-360°パノラマ展望室、7F-スカイレストランとなっています。スカイホールはイベントスペースとなっていて市民の演奏・文化活動発表やセミナー・講演・イベントなどに利用されています。タワーは名古屋市制100周年を記念し1989年(平成元年)につくられ同年7月に開館しました。
タワーは名古屋市の防災行政無線の中継基地にもなっていて3Fには無線機械室、3F~4Fの中空部に設置されている14基のパラボラアンテナで市役所・各区役所・消防署をネットワーク化し災害時の非常連絡を担っています。防災行政無線に使われているマイクロ波は少電力で多量の情報が送信できますが直進性電波なのでビルなどの障害物に弱くこのタワーがフルに活躍できるのです。また南北のアンテナ用デッキには高感度カメラが設置され市防災センターで市内全域に対して24時間監視をしています。
4F展望室の中心部にこのタワーを地震や強風から守るための制振装置が設置されていてガラス越しに見ることができます。やじろべえのように一点で床に固定された約20tの重りを揺らすことによりタワーの揺れのエネルギーを吸収し揺れ幅を6~7割程度に制御しています。阪神淡路大震災クラスの震度7(激震)でも耐えるよう設計されています。制振装置のある展望タワーは全国的にも珍しいそうですから一見の価値があるかも知れません。4F展望室も5F同様スぺクタルな眺望を楽しむことができます。
5Fのパノラマ展望室から周辺のまちを一望でき天気がよければ濃尾平野を取り巻く中央アルプス・御嶽山・白山・伊吹山・御在所岳・鈴鹿山脈などの山々がよく見えます。また暗くなれば素晴らしい夜景を見ることができ、2004年7月に日本夜景遺産に認定翌8月には夜景100選にも認定されました。またスカイショップてんくうで名古屋土産菓子・動物園アニマルグッズなどを購入できます。竜にまつわる伝説「上池竜の忘れ水」がモチーフのモニュメントもあり販売しているおみくじで願い事ができます。