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ブログ−2017年

ブログ

賃貸住宅見晴台 投資型賃貸・節税アパート乱造の混乱拡大

2017-07-25
 投資型賃貸(特に1K)・節税アパートの大量供給の影響が顕著になって表れてきました。複数の仲介業者さんから悲鳴が上がっています。1Kマンションが多く建ちすぎて、どうにもならなくなってきている状況です。さらに全国的に節税低層アパートの異常大量供給がひどい状況です。人口減少が始まっているのにこれらのだぶついた賃貸住宅を全部埋めることは不可能です。この状況下でなお今作っているものもありますし、それどころかこれからまだ作ろうとしている人や買おうとしている人がいるので驚きです。
 投資型賃貸は投資家に儲かるよう見せかけ売り抜く必要があり相場家賃を無視して1万円くらい高い家賃設定が殆どだそうです。相場を無視した家賃は入居者に受け入れられず部屋がなかなか埋まりません。入居者は相場無視の高い家賃を敬遠して普通の家賃物件を探すか、家賃帯が高くなった都心中心部を避け外周部へエスケープして探している動きもあります。投資家は入居者が入らなければ儲からず大損をさせられることになり、借金依存でやった人は返済ができず“投資”に非ず“凍死”物件になり行き詰まります。
 節税対策のため借金して低層アパートに手を出した人も同じで、入居ニーズがないのにサブリース・家賃保証等で騙された人にも悲劇は起きています。家賃が入らず節税のため借りた借金が返せず結局行き詰まる人が後を絶ちません…余計なことをせず素直に納税した方が良かったと思います。投資型賃貸も節税低層アパートも大損をさせられるのは、投資家であり節税を考えた人自身なのです。反面ほくそえんでいるのは投資型賃貸を売り抜き儲けた事業者・節税アパートを建てさせ儲けたアパート建設業者です。
 これらの入居する当てのない言うなれば“不良賃貸住宅ストック”が人口減少の流れに逆らい社会に一杯供給され続けています。反面RC造の質の高いファミリー物件(2LDK・1LDK)の供給が建築工事費高騰の煽りでこの4~5年殆どされていません。遮音性・耐火性の優位性から木造・軽量鉄骨造のアパートを敬遠しRC造限定で2LDK・1LDKを探している入居者が物件がなく大変困っているようです。今後はこのノーマル・スタンダードなRC造良質賃貸住宅の供給不足が問題になってくるでしょう。
 
 
 

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