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ブログ−2017年

ブログ

賃貸住宅見晴台 投資物件で儲けているのは事業者

2017-11-30
 今都会では人口減少を尻目に投資型賃貸住宅の供給過剰が目にあまるものがあります。預貯金金利が殆どなくお金を貯めても増やす方法がありません。株式投資も素人では安全運用は難しいです。少しでも資金運用ができないかと国民皆が頭を痛めています。そこで異常超低金利に目を付け庶民の懐を狙い打ちにして不動産投資をさせることに着眼したのが投資型賃貸住宅提供業者やそれに係わる人達なのです。景気浮揚の手段として政策もこれを助長しまた健全な融資先のない銀行も加担して来たのです。
 これに載せられ投資型賃貸住宅提供業者が販売するマンションの一部屋買いや一棟買いをする人が最近目立って増えています。折りしもアベノミクスで建築工事費が高騰し仕入用の土地値段も値上がりし業者の仕入れ価格が上がっています。これに業者の儲けを載せて売値が決まってくる訳です。しかし家賃は上がっていませんので表面利回りが大きく低下しています。そこで業者が投資家に買わせる為やっているのが家賃を不当に吊り上げ儲かるように見せかけた事業計画の目論見をつくることなのです。
 売り手側に儲けられた後の高い販売価格で投資家は買わされている訳ですから、最初に説明を受けた収支計算シナリオ通りに行かなくなるのが自然な流れ。業者は高い建築工事費に合わせ家賃相場を無視した高い家賃設定をしていますので自ずと大きく相場家賃へと修正されます。高い買い物・大幅家賃下落のダブルロストになるのです。借金で買った人が泣きを見る裏でほくそ笑んでいるのが投資型賃貸住宅提供業者やそれに係わる人達です。彼等は売ってしまえば後は野となれ山となれの世界なのです。
 実際一番儲けているのは紛れもなく投資型賃貸住宅提供業者やそれに係わる人達に他なりません。投資家は彼等が販売する高い工事費/相場家賃逸脱物件を購入してしまっているのです。買った物件は質的魅力に欠けかつ家賃設定が高すぎるのです。後者は最初に前者が儲けた付けで家賃/入居率下落の直撃を受けてハイリスク・ローリターン(マイナスリターンもある)になってしまっているのです。前者は賃貸事業維持リスク・資金回収など全く関係ないのでノーリスク・ハイリターンを享受しているのです。
 
 

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