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ブログ-2019年

ブログ

建築業界見晴台 「この一年を振り返る」

2019-12-31
 昨年末に整理した内容をおさらいします。今の建築業界の超繁忙状態の要因は①消費税10%前の駆込み発注(主に設備投資・住宅建設)②投資型不動産建設③相続税強化による低層アパート建設④公共投資拡大⑤戦後復興建築建替え需要+リニア新幹線工事・二次東京オリンピック工事・二次大阪万博です。
これらすべての動きは政策によって人為的につくられた需要です。底堅い実態経済による下から湧き上るような需要ではありません。言うなれば“やらせ経済”による需要といっても過言ではありません。
 ①はやるべきところ(将来の先食いも含め)は既にこれまでに殆ど消化してしまったと考えられる②③は供給過剰をもたらし空室大量発生が深刻となり今までのようには建たない④は財政脆弱下にも拘らず無理やり強行し続けているのでしばらくは続く⑤は古い建築の建替え需要のみ持続するも他のリニア新幹線・オリンピック・万博は限定的かつ短期で終わるもの…と言うことで今の多忙要因の多くが順番に消滅してきて行きます。来年以降これらの要因による需要はこれまでの様な勢いは期待できません。
 今米中貿易戦争で世界中の貿易が冷え込み経済が冷え込み始めています。12月28日の日経新聞朝刊の記事にアメリカ国内でトランプ大統領の支援してきた鉄鋼産業・自動車産業・エネルギー産業・石炭産業の失速が目立ってきて利益減少・雇用減少が拡大してきているとあります。中でも大統領選激戦区の中西部4州の製造業の雇用が急減してきているとあります。昔からアメリカで起きたことがずれて日本でも起きてきました。この現象がやがて日本にも起きてきて製造業の雇用減少が起きるかも知れません。
 景気の長い山が終わり次は長い谷がくるのは歴史的に見ても自然な流れ。来年はいよいよ建築業界の流れが変わるのは避けて通れない感がします。これまで約6年間続いた建築業界の超繁忙状態も沈静化し人手不足も解消することでしょう。仕事が多いことにあぐらを掻いていた業者・個人はきっとそのしっぺ返しがきます。“やらせ経済”による好景気が収束しこの先仕事量が減って行く中で改めて業者・個人の真価が問われる時代が来ます。今の仕事のやり方で業者・個人もそれを乗り越えられるでしょうか?
 
 
 
 
 

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