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ブログー2021年

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建築業界見晴台 工事単価下げ圧力が始まったか-その2

2021-07-31
コロナウイルス感染の第5波が増幅してきています。関東地方の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一都三県が特に多くなってきていますが全国的にも増えてきています。国民の多くが自粛疲れとコロナウイルスへの警戒感薄れとで感染率が拡大してきているのでしょう。ワクチン接種率がもっと上がればある程度鎮静化するとは思いますが今一度皆が気持ちを引き締めなければこの状態は終息できないと思います。オリンピックどころではないと言うのが大多数の国民の本当の気持ちではないでしょうか。
 住宅集成材問屋卸価格が三カ月連続で高騰し最高値を更新し年内は価格上昇が止まらないとの見方(問屋)が強いと言う記事(7月16日、日経新聞朝刊)もありました。 ウッドショックによる木材の入手困難や高騰で木造住宅業界に混乱が起き、受注の手控えや完成時期の大幅な遅れと言ったことが拡がってきていると言う話を聞いたのはつい最近のことだったような気がします。しかし上がり過ぎた反動なのかも知れませんが早くも木材の値段が下がり始めてきていると言う話も一部の人から聞こえてきました。
 建物鉄筋工事に使う異形棒鋼の取引価格が一段と高くなり12年半ぶりの高値を付けたとのこと。原料となる鉄スクラップの価格の高止まりで棒鋼メーカーが値上げをしてきているのが原因だそうです。また東南アジアから輸入する合板の国内流通価格が高騰しているためマンションなどの工事に使う型枠用合板も14年半ぶりの高値を付けたのこと…海上運賃の上昇・原料の丸太高が影響しているそうです。生コンも値上がりしていますので鉄筋コンクリート造の建築はトリプルパンチを受けている状態です。
 しかし肝心要の建築工事受注の方が数年間続いてきた今までのような勢いがありません。建設会社が様々なこれらの要因による値上げを受け入れるにはあまりよい状況とは言えなくなっています。いつの時代も価格を決定するのは最終的には需要と供給のバランスです。需要が萎んできているのに如何なる理由にせよ供給側の都合で一方的に値上げを浸透させることはますます需要を冷やしてしまうのでなかなか難しいところです。国際的な影響もあるにせよこの先の建築工事費の動きは予断を許しません。

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