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ブログー2023年

ブログ

賃貸住宅見晴台 危険な匂いがしてきた投資賃貸住宅

2023-04-30
 これまでの賃貸住宅経営の中心は一般の地主さん達です。とりわけ大きな土地・たくさんの土地・評価の高過ぎる土地などを所有する地主さん達が財産保全のためやむなく固定資産税・相続税対策として賃貸住宅経営を続けてこられたのです。しかし20世紀末に日本で起きたバブル経済の時は本来土地活用にあまり縁のないようなレベルの土地所有者までもが賃貸住宅経営に参入してしまいました。これに拍車を掛けたのが土地バブルに乗じた銀行の仁義なき融資行動(土地担保さえあれば積極融資)でした。
 当時のバブル経済下国中を挙げて労せずして儲けると言う風潮…世の中どこかおかしいと思っていた人は結構いたと思います。常識的に考えればこうして拡大した経済が長く続く筈もなく日本中が濡れ手に粟の様相を呈していたバブル経済は見事に破綻し、バブルに乗じ無分別に融資していた銀行・調子付いた企業・のめり込んだ個人の損失が拡大膨張して日本経済が凋落し長期の景気低迷に陥ったのです。これらの結果失われた30年と呼ばれる日本経済の長期の落ち込み状態が続いてしまったのです。
 分譲マンション・持ち家が極端に高い状態は前のバブルに似ており以前起きたバブル経済が限定的・局所的に起きているような気がします。20世紀末に起きたバブル経済は土地バブルが最たるものでしたが世の中全てがバブル状態でした。日本中の大企業・中小企業・老若男女も皆バブル状態でした。今は一部の地域・資産家・企業等だけがバブル状態だと思えます。今回バブル経済再発であるとしても傷付き破綻するのは限定的になるでしょう。けれども被害が周りに飛び火するのは避けて通れません。
 地主さんが主体の一般賃貸住宅が建築工事費高騰で収益性が悪化し建てる人がめっきり少なくなりました。銀行融資が付かず実現できぬケースも多く賃貸住宅新築供給はかなり減少しています。反面一向に減速せず突っ走り続けているのが投資賃貸住宅…既に供給過剰と言われているのに高い建築工事費もいとわず強引に家賃設定を吊上げ建設して投資家に売り付けるのです。20世紀末のあのバブル経済を彷彿とさせます…お気の毒ですが結局乗せられ買った人がババをつかまされることになるのでしょう。

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