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ブログー2025年

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賃貸住宅見晴台 常識外れ家賃横行

2025-03-31
 最近の新築賃貸住宅は建築工事費の高騰が続いているので相場家賃よりも数割高いものが目立ち、この傾向がここ2~3年顕著になっています。普通の地主さんが建てるようなまともな家賃設定・つくりの事案については建築工事費高騰の煽りで事業収支の採算が合わず全額借入では銀行融資が付かないのでさっぱり建っていません。反面今建っている新築賃貸住宅は高騰建築工事費に合わせた(借上保証付きの)異常高家賃で提案し受注している量産メーカーもの・賃貸建築業者ものが中心となっています。
 また建築工事費高騰下家賃を抑制するため専有面積を小さくして窮屈で使いにくい間取りで建てるものが大変増えています。面積圧縮と言う分譲マンション同様なこのやり方は近年大量にだぶついている投資賃貸住宅に多く見受けられます。家賃は前述のように相場より数割高くはしませんが専有面積を小さくした分だけ家賃を下げることはしないので結局は割高家賃になってしまうのです。割高家賃・狭い専有面積・窮屈で使いにくい間取りの三拍子が揃っている(所謂なんちゃって賃貸住宅)のです。
 しかしごく普通の一般勤労所得者の収入はマスコミで報じられているような高い賃上げ・初任給などとは縁遠い状態です。不動産仲介業者から聞くお部屋探しの人達の生の声もやはり無縁のようです。中には高収入で数割高い家賃でもものともせず借りる人もいるそうですがそれは一部の人・法人に限られているのが現実とのことです。お客様の平均的思考はやはり異常高家賃にはついて行けないのが一般的で高過ぎる新築賃貸はかなわず既存物件の中からお値打ちでよい物件を探す人が多いとのことです。
 戸建建売・分譲マンション・注文住宅も建築工事費高騰の煽りで売れ行きが悪い状況です…買っているのは富裕層・外国人・投資家が中心でむしろ高額な物件の方が売れ行きがよいとのこと。これらのマイホーム取得をあきらめる庶民がじわじわ増えてきているのが実情です。マイホームをあきらめた人々は賃貸住宅を選択せざるを得ない訳ですが、そこで数割高い家賃の新築物件やなんちゃって賃貸住宅なんか選ばないのが自然な流れです。自ずと健全な既存賃貸住宅物件から選択することになります。

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