ブログー2025年
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賃貸住宅見晴台 足りない賃貸はまともなものだけ
2025-05-31
今春(2025年1~3月)の状況を不動産仲介業者に聞くと来店客の多くが新築・築浅賃貸住宅家賃の異常値上がりに驚愕し新築・築浅を諦め他物件・他地域へ切り替え部屋を借りているとのことです。それもその筈で某ハウスメーカー新築物件は周辺家賃相場より3~4割高い家賃設定です…他のハウスメーカー・アパートメーカーも似たような傾向です。部屋探しの人が避けるのは当然の結果でしょう。それでも借りる人が一定数いるようですが資金に余裕のある一部の人・企業に限定されているとのこと。
高騰建築費でも確かに不動産投資業者・量産業者の新築物件は多くつくられています。前者は高い・狭い・住みにくいの三拍子、後者は相場逸脱家賃がお決まりなのでそんな物件にまともでかつ賢明な勤労者は近づきません。戸建建売・分譲マンションも異常な値上がりでもはや庶民が住宅ローンで返せないほど高いので購入を諦めざるを得なくなっています…その結果マイホームを諦め賃貸住宅に住み続けねばならない人が増えているので人口減少下でも賃貸住宅に住む人は今後は増加傾向にあります。
日本中いや世界中が我も我もの投資ブームの世の中です。その煽りで顕著な物価高騰が広がっています。投資ブームは自己中心的な気持ちが根底にあります。加熱した投資ブームはブーメランのように己へと跳ね返ってきます。度を越した投資は最後はうまく行かなくなるような気がします。建築費が上がった分だけ入居者懐事情無視の高家賃に吊り上げると言うのは自己都合だけを考えてのことだと思います…入居者も懐事情を考え結局は良心的なまともな物件に人気が集まるのではないのでしょうか。
もうたくさん!!! 溢れ返る投資賃貸・異常家賃賃貸にまともな物件探す庶民・世間はうんざり
まともな家賃の新築賃貸住宅が建たぬので自ずと既存賃貸住宅の入居率がよくなってきています。しかし既存賃貸も玉石混交でまともな物件ばかりではなくかなりお粗末な物件も多々あります。入居が決まるのはまともな物件が主でお粗末物件は家賃を下げてもなお決まりが悪いです。また既存物件も古いものから順次解体消滅となり新築でまともな物件がつくられなければその絶対数は減って行きます。賃貸住宅全体は供給過剰ですがまともな家賃・つくりの賃貸住宅物件は次第に不足してくるでしょう。
