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ブログ−2017年

ブログ

建築業界見晴台 建築需要曲がり角の足音

2017-12-30
 今年も後わずかになりました。4年前の今頃に一般庶民軽視の今の政策では国内消費は伸びないと言っていましたが、予測通り的中し続けこれまで殆ど伸びていません。日銀の2%インフレ目標もなかなか達成できずあせりの色が濃くなっており諦めているような感じすら見えます。置き去りにされた一般庶民が生活防衛に徹しているからに他なりません。無駄なものは買わず買うときはできるだけ安く買うよう努めているのです。輸出業者に肩入れする円安政策による輸入品物価高がこれに拍車をかけています。
 建築業界のこれまでの繁忙要因は大きく言えば以下の五つだと思います。①消費税10%前の駆け込み発注(主に設備投資と住宅建設)②投資型不動産建設(主に1Kマンション)③相続税強化による低層アパート大量建設④アベノミクスを支える公共投資⑤戦後建築された建物の寿命による建替え需要…リーマンショックの後の建設不況と高齢化で建設労働者が大きく減少していたところへ政策により一気に仕事を増やされた訳です。たちまち人手不足に陥り消化不良を起こし建築工事費の急激上昇となったのです。
 繁忙要因に次の兆候が出てきました…①そろそろ息切れの可能性②③供給過剰で急ブレーキ④税収不足で先細り⑤これは今後も続く…あきらかに①~④までは変調が起き始めています。その影響なのかようやく変化の兆しが聞こえてきました。今年中頃から民間競争入札物件で安く請け負う建設会社が現れて今までの高い見積価格のままだと仕事が取れなくなって来たと聞き及びます。今世界中でデフレ状態が続いています。日本の建築業界だけが高いインフレ状態が続くと言うのはかなり奇異だと思います。
 未だ建設業界の忙しさは沈静化せず多忙を極めています。しかし過去を振り返れば高く長い山が続いた後には必ず強い需要の冷え込みがありました。また各国の中央銀行が大量資金を市場へばらまいています。その影響で株・不動産・資源にマネーが集中しバブルの様相を呈しています。我国でも日銀が400兆円越えの国債を保有し、株式市場にも日銀資金や政府掌握資金が直接多額のマネーをつぎ込んでいます。決して実態経済や庶民の暮らしが良くなりそれらの価格が上昇している訳ではないのです。
 

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