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ブログ-2019年

ブログ

賃貸住宅見晴台 低層アパート・投資賃貸住宅の行方

2019-02-28
 昨年中までに完成した低層アパート・投資賃貸住宅が未だに大量空室で越年したのですが、今年に入ってからも新築の勢いが止まらずその上に追い打ちをかけるように物件が大量に市場へ供給され続けています。つくり過ぎた低層アパート・投資賃貸住宅は頼みのサブリース・家賃保証も煙に巻かれ結局困窮した売り物件がたくさん出回ってきてしまっているようです。また立地がよく家賃も適正でノーマルなつくりの投資賃貸住宅は取り敢えず埋まっていますがそれ以外は悲惨な状況を呈しています。
 今の情報化時代現実に起きていることを隠したりごまかしたりすることは到底不可能です。そんな売り物件を買うようなお目出度い人はそんなにはいませんので結局売却することもままならないで宙ぶらりんになることでしょう。以前のように資産背景がしっかりしている地主さんがやっていたような賃貸住宅経営であれば少々入居率が低下しても何とか自己資産で切り抜けられていたのですが、今の投資家・地主さんはそんな人ばかりではなくむしろぎりぎりでやっている人々の方が多いのが現実です。
 投資不動産供給過剰の責任の一端は銀行にもありますが、昨年のスルガ銀行事件が発生した頃から手の平を返したように不動産投資向けの融資を止めています。さらに供給過剰になった節税対策低層アパート融資も厳格化しています。そしてレオパレス21事件・西部信金事件・TATERU事件と問題発生が止まりません。地主さんが主導する相続税対策のノーマル・スタンダードな健全な賃貸住宅建設に対しても審査がかなり厳しくなってきていると言う影響が出ています。全く迷惑なことになっています。
 各国の中央銀行が大量のお金を市中へばらまいていますので世界的に見ても金利水準はかなり低いのですが、とりわけ政策に行き詰まった日本ではマイナス金利(異常超低金利)と言う摩訶不思議なことが行われています。しかしいまの状況は異常な状態が続いている最中なので何れ正常な状態がやってくる筈です。その時今無理な借入で不動産投資・マイホーム取得をしている人々が結局行き詰まりそのしわ寄せが銀行に及びまた以前のような不良債権処理のためまたぞろ我々の税金投入が行われそうです。

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