本文へ移動

ブログー2021年

ブログ

賃貸住宅見晴台 今後減少するか新築賃貸住宅

2021-01-31
 家賃が上がっていないのにも関わらずアベノミクスにより建築工事費だけが高騰し続けてきた結果賃貸経営の採算性が悪化してしまいました。そのため一般地主さんが新築賃貸住宅をぱったりつくるのを止め静観したまま沈黙を続けています。それを後目にここ数年間建てられてきた新築賃貸住宅は主に投資目的物件です…しかも異常に多く建てられ過ぎて大量にだぶついてしまっています。未だ執拗に投資賃貸住宅を追い求める業者や投資家もいますが大抵はこの現実に気付き建築・購入を止めています。
 建築工事費高騰下で家賃が上がらないのに投資型賃貸住宅が何故建てられるのでしょうか?収支計画に辻褄合わせをするために行われてきた方法は無理な家賃設定・住み易さより収支優先の事業計画(つくり)なのです。近年建てられ続けてきた新築投資型賃貸住宅は本質的にはズバリこれが正体だと言って過言ではありません。どんなにこけおどしのファサード・玄関ホール・付帯設備でつくっても賢い入居者の眼はごまかすことはできません。肝心の住戸内の住み心地が悪くては安定入居はままなりません。
 過去につくられた投資型賃貸住宅がいっぱい市場にあるのにもかかわらずさらに追い打ちをかけるようにアベノミクス下で投資型賃貸住宅を洪水のように大量につくってしまったのです。方や日本の人口減少が進んでおりまたコロナ感染拡大で都会への人口集中の逆流が始まっています。投資型賃貸住宅が集中し建設されてきたのは主に都会(駅近に多い)ですので、既に赤信号の点滅が始まっていると言えます。近年この投資型賃貸住宅に群がってきた業者・投資家が今後泣きをみるのは避けて通れません。
 未だ様子見を決め込んでいる一般地主さんが多い中、普通の賃貸住宅が再び建ってくるような状況ではありません。さらに昔のように土地さえ持っていれば建築事業費を銀行が全額貸してくれる訳ではありません。これだけ賃貸住宅が過剰になってきたからには銀行も焦げ付きを恐れ融資に慎重になってきたのです…建築事業費の最低2割くらいは現金の用意が必要です。今まで新築賃貸住宅の中心となって供給を続けてきた投資型賃貸住宅が建たなくなれば自ずと新築賃貸住宅の供給は減って行くでしょう。

  since1981
    昭和56年創業

 

有限会社久里屋設計

〒465-0005

名古屋市名東区香流1丁目1012
サンローヤル名東ビル1階
TEL  052-773-4670(代表)
FAX  052-773-4684
----------------------------------
賃貸住宅計画コンサルタント
賃貸マンション設計監理
賃貸住宅設計監理
マンション・アパート計画
賃貸住宅再生コンサルタント
建築設計&施工監理
土地活用コンサルタント
建築資金借入れサポート
----------------------------------
TOPへ戻る