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ブログー2021年

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建築業界見晴台 大手ゼネコンの収益率低水準に

2021-11-30
 スーパーゼネコンの一角である大林組の2022年3月期の連結純利益が前期比65%減の350億円になる見通しだと11月9日付けの日経新聞朝刊に掲載されました。従来予想を365億円下回り7年ぶりの低水準になるとのことで複数の工事で資材高や設計見直しの影響が出たのが原因でこの下方修正のため役員報酬の見直しの公表もされました。また清水建設も2021年4~9月期連結決算が大幅減益になるとのこと。この影響で大林組・清水建設の株価も大きく下落しました。つられ鹿島・大成建設のなどゼネコン株も軒並み売られているとのことです。
 大林組の今期営業利益は72%減の345億円の見通しで605億円の下方修正とのこと。国内建築で600億円以上の損失計上もこれまであまり例がなく市場がこれに反応して株価下落が起きているのではないかとリサーチアナリストのコメント。民間建築工事需要自体は旺盛で売り上げそのものは11%増の一兆9600億円と順調だが採算面で費用増が重荷になってきている様子です。清水建設の4~9月期連結決算でも前年同期比の6%減の6456億円、営業利益は工事採算の低下・販管費の増加が響き77%減の104億円になったとの発表がありました。
 大林組はこの下方修正を受け取締役・執行役員を3か月間10~50%返上し入札時の原価見込みやリスク管理のチェック体制を強化する対策を講じたそうです…現在策定中の来季以降の中期経営計画では利益1000億円以上の水準を確保でき来季の業績影響は少ないとの話。しかしコロナ禍未だ収まらず世界中が大きく揺れ動いています。生産や消費が停滞する状況からは脱し切れておらず経済は正常なレンジには戻っていません。鉄不足・オイル高・半導体供給不足・食料品高騰など様々な波乱要因が広がっていますので果たしてどうでしょうか。
 新型コロナウイルスまん延前に受注した複数の大型建築工事で鉄骨などの資材価格高騰のため想定した原価低減を見込めなくなったことが主因とか。鉄骨だけではなく他に生コン・合板・木材などの価格上昇も影響しています。 これらの現象は決して大手ゼネコンだけの問題ではありません。巷で聞き及ぶ話から同様なことが中小ゼネコンでも起きていることが伝わってきます。決して大手ゼネコンだけではなく順大手・中小ゼネコンも置かれている状況に変わりはありません。価格上昇が受注減へと繋がり再び建設不況になるかもしれません。

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