本文へ移動

ブログ−2016年

建築業界見晴台…「建築業界の風向き変化」 

2016-07-22
 相変わらず大型プロジェクト等は忙しいとのことですが、4月以降の一般民間建築の受注がやはり思わしくないとの話が聞こえてきています。一昨年から続いている冷え込み状況に変化の兆しは表われず、少ない一般民間建築事案の見積もり合わせについては一段と厳しさが増してきているようです。見積もりに参加すると意外に安い価格で仕事を落札する業者がいて、今までの髙い建築工事費のままだとなかなか仕事が取れなくなってきているとぼやく施工業者さんの声が聞こえてきています。
 また昨年は値段が合わないと敬遠していた公共工事についても、予定価格を下回る足切り価格ぎりぎりの低価格で落札する業者が現れ始めたとのことです。こ れまで業者が敬遠していた理由は公共工事の予定価格の工事単価が上がり過ぎた民間工事の工事単価とかけ離れていたこと。それに公共工事を請け負っても下請け工事の職人が見つからないこと、それどころか自社の現場監督もままならないことが敬遠してきた大きな理由だと聞いています。お陰で役所はたいへん困っていたようです。
 この先どうなるのかまだはっきりしませんが状況が変わってきたことは間違いなさそうです。景気を主導してきたと言われる輸出型製造業も円高反転と海外経済減速の影響で今迄と流れが変わってきました。消費税10%増税前の好調企業による旺盛な設備投資も一巡してきた感もしますし、アベノミクス失敗による10%増税延期が残っている設備投資意欲に冷水を浴びせたのは確かなようです。これらの現象が経済に影響しこれまでの流れに明らかな変化が出てきていると言うことなのでしょう。
 1980年代後半に起きたバブル経済のときは日本国中がマネーゲームで沸き立っていました。しかし誰しも脳裏の中でこんなことはいつまでも続くはずがないのではと思っていました。その予感は見事的中し、バブル経済ははじけ悲惨な結果をもたらし個人・企業を問わず大きく損壊してしまったのです。今の状況も以前のバブルほどではないにしても嫌な予感がしてきます。経験則から言っても同じ状態がずっと続くことは絶対にありませんので用心が必要です。好調の後は必ず不調が来ます。

  since1981
    昭和56年創業

 

有限会社久里屋設計

〒465-0005

名古屋市名東区香流1丁目1012
サンローヤル名東ビル1階
TEL  052-773-4670(代表)
FAX  052-773-4684
----------------------------------
賃貸住宅計画コンサルタント
賃貸マンション設計監理
賃貸住宅設計監理
マンション・アパート計画
賃貸住宅再生コンサルタント
建築設計&施工監理
土地活用コンサルタント
建築資金借入れサポート
----------------------------------
TOPへ戻る