ブログ-2020年
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賃貸住宅見晴台 コロナでチャンス到来か?
2020-06-23
新型コロナウイルスの流行と言う予期できなかった非常事態が続いています。これまで建築ブームを牽引してきた不動産投資・設備投資・公共投資の異常大量需要の様相が急速に変わってきました。常時における建築工事の受注競争が再び始まるのはほぼ間違いないでしょう。不動産投資に関する融資は銀行が方針を変えたので昨年来かなり厳しくなっています。合わせて盛況であった設備投資もコロナ感染拡大による企業の急速な業績悪化に伴い中断・中止などが相次ぎ先行き不透明となってきています。
コロナ対策で多額の公費を使っているのでこれまでの牽引役の一つである公共投資で景気刺激策・浮揚策を取るのも今後難しくなるでしょう…どうやらこの6~7年続いた建築ラッシュに終わりがくるようです。アベノミクス政策で建築業界はリーマンショック以降の不況から脱し活況を呈し建築工事費が上昇の一途を辿っていました。しかしどうやら常時に戻りいつもの建築工事争奪戦が始まる気配が漂ってきました。建築工事費が鎮静化するのをじっと待っていた人にとってはチャンス到来とも言えます。
この建築業界の潮流が予想通りになれば高騰が続いた建築工事費で採算が合わず断念していた計画が実現できることになります。ただしこのチャンスを成功に導くには大量にだぶついている投資型賃貸住宅・量産型賃貸住宅のようなものとは一線を画せる健全かつ快適な賃貸住宅を目指すことが必要です。ここを見誤ると供給過剰で苦しむこれらの賃貸住宅の仲間入りをして運命を共にすることになります。チャンスはピンチから生まれるので一歩間違えばピンチグループの仲間入りをすることになります。
値下がり分をそっくり見積りに反映させるには複数の建設会社で競争入札にかけることが肝要です…ハウスメーカー・アパートメーカー・マンション建設業者に設計施工一括発注で頼めば値下がり分全部は吐き出さぬので値下り分を充分反映できません。値下り分を反映させるため競争入札にかけるには設計監理を施工から切離し建築設計事務所に依頼する方法しかありません。設計・許認可にはある程度時間を要しますので不況真只中に見積りを依頼するには今頃から準備・スタートする必要があります。