ブログー2023年
ブログ
賃貸住宅見晴台 賃貸住宅家賃相場に変化
2023-02-28
一般地主さんの賃貸住宅は建築工事費の高騰で銀行融資が付かずあまり建てられていません。最近建てているのは一般地主さんでなく投資賃貸住宅ディベロッパー・マンションメーカー・アパートメーカーが主になってきています。マンションメーカー・アパートメーカーが関わる物件は借上げ保証をしてかなり高い(無理な)家賃設定で進めていると聞き及びます。投資賃貸住宅ディべロッパーはそれほど家賃を吊上げてはいないようですが売ってさえしまえばそれでよいと言う方針がはっきりしています。
一般地主さんが銀行融資が付かず建築できないのに投資賃貸住宅ディべロッパー・マンションメーカー・アパートメーカー が何故建築できているのか全く持って不可解ですが理由は簡単です…投資賃貸住宅ディべロッパー は販売目的で建ててお客に売りつけるのが商売だからできるのでしょう…リスクを負うのはお客だからと割り切っている。マンションメーカー・アパートメーカーは借上げ保証と高過ぎる家賃設定を武器にして受注拡大しています…借上げ保証・高過ぎる家賃には逃げ道があり心配ない。
最近の新築賃貸住宅の家賃設定がかなり高いと言う話をよく聞きます。それも今までの相場家賃の一割高、二割高と言うびっくりするレベルの話です。前述の業者が仕事を受注するため起きている事象なのでしょう。建築工事費が高騰しているから当然のことだと言う論理なのでしょうがしかしその論理が入居者の現実にそのまま通用するのでしょうか?たしかに吊り上げた高い家賃で入れる人もいるのでしょう…しかし世の中全体が相手ともなるとなかなかそう簡単に済まされる話ではないでしょう。
しかも統計データからも明らかになっているように賃貸住宅物件は既にかなりの供給過剰状態となっています。よほど競争力があって魅力ある物件でないと生き残りが難しい時代になってきているのです。投資賃貸住宅ディべロッパーがつくるのは100戸,200戸とかのロットの大きい陳腐な賃貸住宅が多いですが将来ほんとうに満室が持続できるのでしょうか?高い建築工事費でつくっているマンションメーカー・アパートメーカーの物件も本当にこれからの厳しい時代で生き残れる物件なのでしょうか?