本文へ移動

ブログー2023年

ブログ

賃貸住宅見晴台 賃貸住宅どうなるこの先-その1

2023-10-31
投資不動産乱造が供給過剰に拍車
 近年投資不動産としての賃貸マンション・アパートが異常に多く建てられて続け物件が相当だぶついています。既に空室が多いのにさらに供給を続けています。ディべロッパー・投資家だけでなくとうとうハウスメーカー・アパートメーカーまでもが投資賃貸に参入してきました。都会で過剰になったため投資用に向かない郊外地でも投資物件をつくり始めました…正気の沙汰とは思えません。投資目的物件が洪水のようにつくられ大変なことになっています。一体そんなにつくって誰が住むのでしょうか?
建築工事費高騰で事業収支計画悪化で融資付かず
 建築工事費高騰で事業収支が合わなくなり賃貸住宅を建てたい人がいても銀行融資が付きません。今現在銀行の融資対象は一部の資産家・大地主だけで普通の人は相手にしてくれません。運用利回りが低すぎてリスクが高い上また投資不動産等による供給過剰で空室増大の懸念もあり銀行は確実に返済して貰えそうな相手しか融資しないということです。銀行の対応は賃貸住宅供給過剰を意識してのことでしょう。資産背景の弱いサラリーマン大家等の投資不動産融資は危険性が高く相手にして貰えません。
常識逸脱家賃の新築物件散見
 建築工事費高騰で事業収支が悪くなったため普通の地主さんの新築賃貸住宅には融資が付きません。新築事案取得が難しくなったハウスメーカー・アパートメーカーは施主・銀行を納得させ仕事をつくるために相場逸脱のとんでもない家賃設定で借上げ建てるのが横行しています。そんな家賃はいずれ相場家賃まで下がるのは必至…借上げ保証であっても家賃は下げられることができるので結局オーナーに付けが回ってきます。資金に余裕ある人は損するだけですが無理して借金でつくった人は破綻します。
人口減少世帯数減少下、供給過剰で今後は選別時代に突入
 供給過剰になった賃貸住宅の行方はこの先どうなるのでしょうか?2018年国土交通省の統計によれば賃貸住宅の空室が約2割、5戸に1戸は空いています(戸建住宅も849万戸が空家)。2018年以降は投資賃貸住宅供給が異常なレベルで続いており住宅戸数は大変な供給過剰状態になっています。人口減少・世帯数減少が進んでいるのでこの空室・空家が減ることはなさそうです。入居者に取って良い賃貸住宅(間取りがよくて使い易く家賃も適正)は埋まりますがそうでない賃貸住宅は空室が増えて行くでしょう。

  since1981
    昭和56年創業

 

有限会社久里屋設計

〒465-0005

名古屋市名東区香流1丁目1012
サンローヤル名東ビル1階
TEL  052-773-4670(代表)
FAX  052-773-4684
----------------------------------
賃貸住宅計画コンサルタント
賃貸マンション設計監理
賃貸住宅設計監理
マンション・アパート計画
賃貸住宅再生コンサルタント
建築設計&施工監理
土地活用コンサルタント
建築資金借入れサポート
----------------------------------
TOPへ戻る