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ブログ−2010年

香流から見える山々−その3 白山

2010-10-22
 中央遠方に冠雪して見えるのが白山(ハクサン)です。当社からやや西寄りの北方へ約108kmに山頂があります。国道22号線を名古屋から岐阜へ向かって車で走って行くと、ちょうど岐阜市のはるか北方にあるので正面によく見えてきます。夏季は大気が高温・スモッグ等で霞んでいてあまりお目にかかれませんが、冬季になると冠雪しておりまた空気も澄んできますのでよく判ります。
 白山は白山国立公園内にある石川県白山市と岐阜県白川村にまたがる標高2700m級の山で、富士山・立山とともに日本三名山(日本三霊山)の一つです。頂上からの雲海と日の出の眺望が素晴らしく、山頂部は御前峰(2702m)・大汝峰(2684m)・剣ヶ峰(2677m)で構成され、周辺の山峰を合わせた総称を白山と呼んでいます。頂上部にはもと火口であったと思われる大小七つの湖があり美しい水をたたえており、このうち千蛇ヶ池はわが国唯一の夏でも雪と氷に閉ざされた池として知られていますす。またハクサンコザクラ・ハクサンフウロ・ハクサンチドリ等の高山植物やまたオコジョ・ニホンカモシカ・イヌワシ等の野生動物の宝庫ともなっています。 
 また信仰の山としても知られ御前峰山頂には菊理媛(ククリヒメ)を御祭神に祀る白山奥宮もあります。白山市三宮町にある本宮の白山比?(シラヤマヒメ)神社は全国2000社の白山神社の総本社とされています。御祭神として白山比?大神・伊邪那岐尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)の三神が祀られています。創建は崇神天皇の頃とされており、もともと加賀国一の宮駅に隣接する古宮公園の場所にあったのですが文明12年(1480年)の火災の為末社であった三宮の位置(現在地)に遷座されたとのことです。白山(シラヤマ)さん・白山権現などとも言われています。
 平安時代中期の頃、自然崇拝の山の由縁で修験者の山岳修行や神仏習合思潮に彩られた霊場へと変貌を遂げ、加賀・越前・美濃の三方から山頂に至る登山道(禅定道)が開かれました。文治3年(1187年)源義経追捕の折「京都方面から逃れ近江から美濃に入り、美濃国長滝寺から白山に登って加賀へ下る。そして船で越後から出羽に向かい、出羽羽黒山から平泉に入った」と言う説があります。謡曲「安宅」・歌舞伎十八番「勧進帳」の“安宅の関”の話は、史実もなく後世の作り話です。当時白山一帯は奥州藤原氏のゆかりの地であったこと、また逃避行の義経・弁慶ともども山伏姿であったことからも修験道のこのルートを辿った可能性が高いと思われます。

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