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ブログ−2010年

給水方法今昔…受水曹・加圧ポンプ・高架水曹

2010-07-16

 建物への給水方法には大別すると次の五つがあります。?直結直圧式 ?直結造圧式 ?高架水曹方式 ?圧力タンク方式 ?圧力タンクなし加圧ポンプ方式…??が直結式で、?〜?が受水曹方式となっています。?の直結直圧式は水道本管の圧力により直接建物内へ給水するものであり、従来方法としては圧倒的に多く利用されています。この方法では昔は2階ぐらいまでしか給水できませんでしたが、いまは水道本管圧力が以前より増圧している関係で場所によっては4〜5階まで届くときがあります。どこまで届くのかは接道する水道本管の圧力状況によるので一概に言えません。
 3階以上の建物で水道本管の直圧で届かない場合は昔は?の高架水曹方式が一般的でした。この方法については、初期の頃受水曹がコンクリート製で建物の地下等に造られていました。その受水曹の中に鼠や不潔なものが混入していたりして衛生上かなり問題がありました。その後受水層・高架水曹はFRP製やステンレス製のタンクが使われるようになりました。そして屋上の高架水曹にポンプアップして一旦溜めるこの高架水曹方式は、地上階の受水曹と高架水曹で二度も水を溜め置くことが衛生上また管理上も好ましくないので次第に少なくなり、現在では殆どが?の圧力タンクなし加圧ポンプ方式となっています。加圧ポンプは故障時を考え二基設置するのが一般的です。
 さらに最近徐々に普及してきたのが?の直結増圧式です。この方法ですと直結ブースターポンプを設置すれば地上階の受水曹も高架水曹も一切不要となりその分スペースも空いてきます。この直結ブースター自体もあまり大きくなく壁面などに簡単に取り付けれますのでそんなに場所を必要としません。また管理上も受水曹がなくなることによりメンテナンスフリーとなり、管理・コストの両面でとても助かります。ただしこの方法は所轄水道局が未だ認めてくれていない所が多く、まだまだ大きな市に限定されていますので希望したらどこの町でもと言う訳には行きません。
 オーナ様は意外にこれらのことをご存知ない方が多く、よくご質問が出るところなのでご参考にして頂ければ幸いです。また既存の建物で?の高架水曹方式のままで使っておられるオーナー様も大変多く、これを?の圧力タンクなし加圧ポンプ方式に切り替えるのは簡単にできますので、コストダウンや手間の軽減にも繋がりますので一度ご検討されることをお勧めいたします。さらに4〜5階までの階数建物で運良く水道本管の圧力が足りれば?の直結直圧式に切り替えられる可能性もありますのでこの場合はさらに経費節減とメンテナンスフリーに繋がります。しかし何れの場合も増圧に耐えられるだけの配管設備の丈夫さが前提条件となります。

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