本文へ移動

ブログ−2016年

賃貸住宅見晴台…マネーゲームの餌食「都心型賃貸住宅」

2016-08-05
 普通の地主さんは家賃が上がらないのに工事費だけが1.4~1.5倍に急騰したため賃貸住宅建設を見合わせている人が多いのが実状です。既存の賃貸住宅の空室が目立つ物件も増えていますのでなおさらのことです。また賃貸経営に行き詰まったオーナーさんの売却物件も増えていますし、それを安く買い叩いて中古マンションによるマネーゲームで一儲けしようとする人々も結構たくさんいます。人口減少下では供給過剰が解消されることはありませんのでマネーゲームがうまく行くのか果たして疑問です。
 アベノミクスを支えるために日銀が異常レベルの資金供給を続け、国債がマイナス金利にまでなり国内金利も異常超低金利状態が続いています。銀行も殆ど無利息に近い状態で預金を集めることができるのですが、その資金を活かす運用先があまりありませんので銀行自身困窮状態が続いています。その余波で資産のある人々もお金を活かす方法があまりなく、REIT投資や中古賃貸マンション/アパート一棟買いや投資型マンションの部屋買いをしたりと言った不動産投資をしている人々を多く見受けます。
 今、高い建築工事費でも都心や駅近では投資型マンション(主に1K・狭小1LDK等の単身者向け物件)建設だけが盛んに行われています。運用先を見失った投機筋のマネーが、銀行に預けるよりは運用益が出るためここへ集中しているからです。1980年代のバブル経済のときも株式投資・不動産投資にのめり込んだ人々が多くいましたがどこか似ているような気がします。当時と比較して今株式投資はあまり魅力がないので不動産投資の賃貸住宅投資(中古も含め)にマネーが偏重し拍車がかかっている様相。
 しかし前のバブル経済で学習した人々は同じ轍は踏みません。マネーゲームに興ずれば終焉が必ずやって来ることを知っています。投資型賃貸住宅も供給過剰気味になっておりREIT投資も雲行きが怪しい感じがします。都心にある投資型マンションに誰もが住みたいと思うはずもなく供給過剰が空室率拡大を呼び思ったほどの運用益が出なくなる恐れもあり、下手をすると以前のバブル同様に大きな損失に繋がる可能性も十分あります。今、日本の人口減少が始まっていることを決して忘れてはいけません。

  since1981
    昭和56年創業

 

有限会社久里屋設計

〒465-0005

名古屋市名東区香流1丁目1012
サンローヤル名東ビル1階
TEL  052-773-4670(代表)
FAX  052-773-4684
----------------------------------
賃貸住宅計画コンサルタント
賃貸マンション設計監理
賃貸住宅設計監理
マンション・アパート計画
賃貸住宅再生コンサルタント
建築設計&施工監理
土地活用コンサルタント
建築資金借入れサポート
----------------------------------
TOPへ戻る